贈与税が変わるかもしれません

更新日:2021年4月9日 / 山田

昨年12月に公表された税制改正大綱の最初の部分、「基本的考え方」の中に、相続税・贈与税の一体的な見直しを検討するとあります。

 

現状、年間(暦年の1月~12月)で110万円までは贈与税がかかりません。

贈与税の基礎控除が110万円となっており、課税される金額が0円となる為です。

 

相続税が多額にかかるかもしれない、と心配な方は、お子さんやお孫さんなどへ、年間110万円までの金額で何年も贈与を続けることで相続財産を減らそうとされる方もいらっしゃいます。

(相続が発生した場合は、相続発生から3年前までの贈与に関しては相続財産としてカウントされます。)

 

相続財産がたくさんお持ちの方はこのように相続税がかからないように対策されますが、それを国税庁はいいと思っていないようで、この暦年贈与を見直して、贈与であっても相続であっても、税負担に不公平がないような制度に見直すとのことです。

 

その反面、早期に次世代に資産が移転することで、資産を有効活用できることもありますので、そのような移転を促進したいということも思惑としてあるようではあります。

 

まだ、全くどうなるかわかりませんが、大綱に記載があるということは、いつか暦年贈与ができなくなる可能性もあります。

 

もし心配な方はお早目に贈与をされることをおすすめします。